声楽のレッスンを希望される方へ

正式に教室をする前を含めると声楽のレッスンをし始めてもう10年以上が過ぎようとしています。

これまで様々な方がレッスンにお越し下さり、それなりに皆さん上達していかれました。

少しずつでも現在も上達し続けておられる方、ご本人の目標とするレベルに達し卒業していかれた方、途中で伸び悩み諦められた方など結果は様々です。

レッスンにお越し頂いた全ての方に私の知識や技術は全て与えるという事を当たり前として日々、レッスンを行っておりますが、なぜこんなにそれぞれに差があるのか?と悩んだ事は数え切れないほどありました。もちろん基本的な音楽経験の差などは考慮した上での悩みです。多くの経験を経てたくさん悩み考えてある結論に至りました。

歌う事は声が出る人は皆さんできますが、声楽は出来る人と出来ない人がいるという事です。出来ない人といってもその人次第で出来る人にもなれますが、これまでの経験では思考の癖というのはなかなか変わらないという事を痛感させられました。

 

「身体が楽器として機能し音楽を奏でる」

生まれた時からきれいな字が書ける人がいないように生まれた時から意識的に身体が楽器として機能出来る人もいません。声楽は身体、精神面共にある程度成熟した高校生ぐらいから始める事が理想とされていますので、「出来ない事を楽しむ事、変化を楽しむ事」が出来なくなっていると勉強を続ける事が非常にハードルが高くなります。歌う事が出来る人にはすでに歌う能力は備わっていてそれを音楽的にどこまで進化させて行けるかが声楽の勉強です。すでにある歌う能力を音楽的に進化させていくには身体面、精神面の両方の進化が必須です。その人の本質が進化していく事が非常に重要です。大人になればなるほど固定概念が強くなったり、限界を自分で決めてしまったりしてしまう方が多くその全てが声楽の勉強には障害になり得ます。とても良い声をお持ちでも、限界を越えられない人の歌は音楽にはなりません。

声楽の勉強にはアスリートと同じように固定概念を持たずに限界を超える事を楽しめるようなメンタル面が必要だと考えています。